ちゃぶ台の修理 R-11
- UMEBACHI FURNITURE
- 5月10日
- 読了時間: 3分
更新日:5月19日
山梨県 K様

天板が割れてしまったちゃぶ台を直してほしいとご相談いただきました。
修理しようとネット検索で過去のブログ記事を見つけていただき、ご連絡くださいました。
過去に修理した記事はこちら→Repair
まずは様々な角度から撮った写真を送っていただき、概算見積もりさせていただきました。
修理価格の目安が分かって良かったとのことで、K様が工房までちゃぶ台を持参されました。
ちゃぶ台の裏側には「昭和三十三年一月新調 価格三阡八百円也」と墨書きされていました。

「60年以上前のもので、縁あって手元に来たので何とか長く使い続けたい」とのこと。
お預かりしたちゃぶ台は昔ながらの金物を使わずに折りたためる構造のちゃぶ台でした。
また、直径が120cmで折り畳み構造のちゃぶ台としては珍しく大型。
大人6人は余裕で座れる大きさです。
とても丁寧な造りで、長く使えるような工夫があり、捨てられずによかったなぁと感じました。
ちゃぶ台は、昭和には相当数が作られた日本ならではの家具。
次の世代へと引き継げるよう修理にあたりました。
まずは分解し、割れた箇所や緩みのある部分を再接着しました。

接着面がピッタリつくよう、わずかに削り直して再接着。

脚部の接合部が緩んでましたので、分解してから薄い板をかましてから再接着しました。

また回転軸は、強度が高く、耐腐食性にも優れたアルミ丸棒に交換しました。
割れた天板を再接着する場合は、同時に再塗装するのをオススメしますが、古びた風合いを残したい、とのご希望がありましたので、再塗装は行わず天板の艶出しメンテナンスのみ行いました。
※再塗装しない場合は再接着箇所にごくわずかに目違い(段)ができます。


以下は細部の写真です。


割れが小さな箇所には、割れが進行しないようにチギリを埋め込みました。


昔ながらのちゃぶ台は起こし桟(起こし板、羽子板)と呼ばれる木の板を回転させることで、脚を固定する仕組みになっています。
この固定部分が緩くなっていましたので、こちらも同時に修理しました。
薄い板を貼り付けることで、しっかりと固定されるようになりました。

貼り付ける薄板をクサビ状にするのがポイントです。
はじめはかなりきつめに仕込んでいますが、使っているうちに徐々に馴染んでくるようになっています。
K様、この度はご依頼ありがとうございました。
参考価格
天板再接着 ¥22,000~
チギリ埋め込み ¥6,600/ 1箇所
起こし桟調整 ¥2,750~ / 1箇所
脚部再接着 ¥9,900~
がたつき直し ¥2,750~
(税込、送料別)
※修理の価格は家具の大きさや状態により異なります。
ご依頼方法についてはこちらをご覧ください。



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