国産広葉樹について
ウメバチファーニチャーでは、国産の広葉樹を積極的に使っています。
現在主に取り扱っている材木のそれぞれの特徴や、国産にこだわるわけについてまとめました。
目次
1 材木の特徴
材木の特徴
イタヤカエデ(板屋楓) ムクロジ科カエデ属
木肌は滑らかで、緻密な材です。
クリーム色できめ細かな木目は美しく、上品さが感じられます。
北米で産出されるハードメープルの近縁種。
比重:0.58-0.77

オニグルミ(鬼胡桃) クルミ科クルミ属
硬い殻のイメージが強いクルミですが、材木は硬すぎず、十分な強度と粘りがあります。
木目は穏やかで、和、洋、どちらの雰囲気にもよく合います。
紫色がかすかに混じった独特の色味です。
アメリカ東部で産出されるブラックウォールナットの近縁種。
比重:0.53

生育中に受けたキズなどにより、黒い筋が生ずることがあります。

キハダ(黄檗、黄蘗) ミカン科キハダ属
樹皮を乾燥させたものをオウバクといい、古来より生薬として利用されてきました。
材は美しい木目で、やや緑を帯びた落ち着いた色合いです。
繊細な和の空間と相性がいいです。
広葉樹の中では、やや軽い部類に入りますが適度な堅さがあります。
比重:0.48

キリ(桐) キリ科キリ属
日本でとれる木材の中で最も軽い。広葉樹は重いのが一般的ですが、キリは例外です。色合いはアイボリー。
軽いこともさることながら、乾燥による収縮が少ないことから、古くから密閉性の高い桐箪笥の材料として使われてきました。
当工房では、主に引出の内部材として利用しています。
桐というと日本のイメージがあるかもしれませんが、昭和50年頃からは安価で安定した供給量を誇る輸入材が国内桐市場を席巻しています。
国産材は手に入りにくくなっています。
ご希望に応じて国産の会津桐か輸入材をお選びいただけます。
比重:0.19-0.40

クリ(栗) ブナ科クリ属
力強い木目をもちながら、シャープな印象の家具に使うと、落ち着いた雰囲気に仕上がります。
製作直後は明るい色合いですが、時間の経過と共に、色が濃く変化していきます。
タンニン成分が多いことから、鉄媒染液で黒く染めたり、石灰水で色を濃く変化させることができます。
色々な可能性を感じる木です。
比重:0.60

葉節という小さな節が入ることがあります。
小さな枝が幹に包み込まれてできたものです。

ケヤキ(欅) ニレ科ケヤキ属
日本の広葉樹を代表する木です。
優れた耐久性があり、和家具や社寺建築に使われてきました。
はっきりとした木目で、心材のオレンジ色は唯一無二の特徴です。
重厚で存在感のある家具に仕上がります。
比重:0.47-0.84

ケンポナシ(玄圃梨) クロウメモドキ科ケンポナシ属
なんとも不思議な響きの名前です。
果柄が肉質で、梨に味と香りが似ていることから名前に梨とつきます。
美しい木目を持ち、光沢のある仕上がりになります。
心材は橙色で、暖かい印象の家具になります。
比重:0.64
