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ちゃぶ台のリペア R-7

UMEBACHI FURNITURE

更新日:2024年12月11日

埼玉県 S様

リペア(修理、再生)後のちゃぶ台
リペア後のちゃぶ台

古いちゃぶ台をお孫さんが使えるように修理してほしいとご依頼いただきました。

過去にちゃぶ台を修理した時のブログ記事をご覧になり、お電話してくださいました。


低めのちゃぶ台は小さなお子様がお絵描きをしたりするのにぴったりだと思います。

使わないときは畳んでしまっておけます。


もともとは、ご依頼主様のご両親が使っていたそうで、思い出の品を残したいと相談を受けました。



実際に拝見したところ、可動部分はしっかりしていましたので、部材を作り直すことはせずに、修理可能と判断しました。


大正から昭和初期のものだと思いますが、当時限られた材料の中で、手慣れた職人が作っていたんだなぁと想像されました。

小さなちゃぶ台を囲んで、家族が食事していたのをイメージすると感慨深いものがありました。


作業内容は以下の3点です。

・天板の再塗装

・割れ部分にチギリ埋め込み

・起こし桟調整(脚を固定する部分)



天板は塗装の劣化が激しかったので、すべて表面を削ってから再塗装を行いました。


同時に、割れ部分にはチギリを埋木しました。


ちゃぶ台のリペア(修理)
Before

ちゃぶ台の修理後
After

裏面には、このちゃぶ台が贈り物であったことが記されていました。


削ることはせずに、クリーニングと艶出しのメンテナンスのみ行いました。


ちゃぶ台の修理前
Before

ちゃぶ台の修理後
After

折り畳み式のちゃぶ台は、脚を固定するときに、木と木が擦れ合う部分があり、長年使っていると、どうしてもその箇所が痩せてしまいます。


木が痩せることで、固定が不十分になり、ぐらついてしまったものをよく見受けます。


ご依頼のちゃぶ台もぐらつきがありましたので、薄い木のクサビを張り付けることで、しっかりと脚が固定されるよう修理しました。


ちゃぶ台の修理(クサビを張り付けた部分)
クサビを張り付けた部分
ちゃぶ台の修理(クサビを張り付けた部分)
ちゃぶ台の修理(クサビを張り付けた部分)



大切な思い出の品を次の世代へと受け継ぐお手伝いができ、とてもやりがいのある仕事でした。


SDGsという言葉をよく耳にすることが増えましたが、まだまだ大量生産、大量消費、大量廃棄の経済システムからの脱却は難しい世の中です。


今回のちゃぶ台のように、4世代にわたって家具が引き継がれるというのはとても珍しいことだと思います。


想い入れのあるものを直して使い続けるという姿勢に共感し、少しでも世の中が良い方向に向かってほしいという願いを込めて取り組みました。


S様、この度はご依頼ありがとうございました。

 

参考価格

ちゃぶ台再塗装(天板表面のみ) ¥22,000~

千切り埋め込み ¥6,600~ 

起こし桟調整  ¥2,750~ / 1箇所

(税込、送料別)

※修理の価格は家具の大きさや状態により異なります。


ご依頼方法についてはこちらをご覧ください。



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