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​木を無駄なく使う取り組み

家具の材料となる広葉樹は、樹齢100年前後、時には数百年のものになります。

人間の時間軸とは異なる長い歳月をかけて育まれた自然の恵みを無駄なく大切に使いたいと日々感じています。​

木を扱う者として、長く愛用できる家具を製作するのはもちろんのこと、その過程で出た端材や木くずも資源として無駄なく使いきることが使命だと思っています。

それは、未来の地球のため、環境負荷を減らすことにもつながります。

微力ではありますが、私どもが行っている取り組みについてご紹介いたします。

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​そもそも端材や木くずはどれくらい出る?

あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、「歩留まり」(ぶどまり)という言葉をご存じでしょうか?

歩留まりとは、一本の原木から最終的に木製品となる割合のことを言います。

広葉樹製品の歩留まりというのは非常に低く、約30%と言われています。

つまり原木の約70%が端材や木くずになるということです。

木材は天然素材ですから、節や割れ、カビ、虫食いなどの欠点はつきものです。

また、広葉樹原木は湾曲があったりと不定形ですから、整った形、寸法の材料を切り出すと、どうしても歩留まりは低くなります。

さらに、木は中心部(心材)と周辺部(辺材)で色味や性質が異なり、辺材は見栄えや耐久性の観点から取り除かれることが多いです。

欠点部分や辺材、寸法が半端なものは端材となり、木をカットしたり削ったりする過程で木くずが生じます。

そんなに多くのロスが出るのかと驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、端材や木くずは資源として有効利用可能で、木材は全体としてカーボンニュートラルに寄与することができる素材なのです。

木くず
端材

​木くずの活用

​家具を作る過程で出た木くずは、近隣で様々な用途にご活用いただいております。

 

​堆肥の原料としてお使いいただいています。

堆肥には、他に落ち葉やコーヒー豆、もみ殻、米ぬかなどをブレンドしているそうです。

​廃棄物を減らし、資源を循環させる取り組みをされています。

堆肥は、微生物の力で有機物が分解されることで熟成し、環境にやさしい土壌改良材となります。​​​​

堆肥

厩舎(きゅうしゃ)に木くずを撒き、馬の寝床としてお使いいただいています。

この木くずは、使用するうちに馬糞と混ざり合い、良質な堆肥の原料へと変わります。

​馬糞堆肥は、他の家畜糞堆肥と比較して特に土壌改良効果が高く、近隣の農家さんで活用されます。

堆肥を活用することで、化学肥料の使用量を減らすことができ、持続的な農業生産を支えています。

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​「鶏削り節」の製造過程の焙乾にお使いいただいております。

焙乾とは、薪を燃やして燻し、食材を乾燥させることです。

 

広葉樹(桜や胡桃など)の木くずを薪と併用し、煙で燻すそうです。

 

燻製特有のスモーキーな香りづけの効果があります。

​弊工房では、無垢材(木そのもの)を使用していますので、木くずに不純物を含まず、食品の製造にも安心してご利用いただいております。​

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​端材の活用

​寸法の短い端材を使って木のたまごを製作しています。

ツボ押しに使ったり、握ったり、イースターの飾りつけなどインテリアとしてもおススメです。

木は全て日本の森で育った広葉樹を使っています。

​日本の多様な木を知っていただき、少しでも無垢の木に触れる機会が増えてくれればいいなと思います。

木の玉子製作風景
日本の森の木から生まれた玉子

木の小物づくりにも利用できない端材は薪として有効活用しています。薪ストーブの燃料、キャンプやバーベキューにも利用しています。

合板とは違い、無垢の端材ですので、燃やしても有害ガスが発生することもなく、安心して利用できます。

一般的に販売されている薪よりは小さいものもありますが、材木は十分乾燥してますので、煙や煤が少ない立派な薪となります。

薪は燃える過程で二酸化炭素を排出しますが、木が成長する過程で吸収する二酸化炭素量と相殺されるため、カーボンニュートラルとみなされます。

​木を伐採し育てるというサイクルを繰り返す限り、再生可能エネルギーと言えます。

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さらに、燃え残った灰は、カリウムを豊富に含んだ肥料となります。​

また、灰を水に溶いた液を使って木を染める、灰染め仕上げにも利用しています。

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