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古い桐タンスのリペア R-6

埼玉県 Y様

江戸~明治期製作の桐タンスを修理しました
年季の入った桐タンス

風合いはそのままに、古い桐タンスを使えるようにしてほしいとご依頼頂きました。

引出が固くなっていたので、スムーズに動くように調整をご希望でした。

実際にものを拝見し、組み手のゆるみや割れなどありましたが、修理可能でしたので、お引き受けしました。


作業内容は以下の4点です。

・全体を丸洗い清掃

・各所のゆるみを再接着

・割れている部分を埋木

・引出がスムーズに動くよう調整



全体を水洗いするために裏返してみると、とても勢いのある筆跡の墨書きがありました。


古い桐タンスの裏に残されていた墨書き
タンス裏の墨書き

全てを判読できなかったのですが、箪笥の作りなども考えると、江戸~明治期に書かれたものじゃないかと思います。

古いものの修理はこういった発見もなかなか面白いです。

つくりも現代とは違っていて、なかなか興味深いです。


組み手は、材料を節約するために、手間をかけて複雑な加工をしています。

見つけ(正面、上面)の部材は厚く、奥は薄くなっています。

板厚がだんだんと薄くなるので、板と板が組み合わさる部分が斜めになり、加工が複雑になります。


複雑な組み手
複雑な組み手

当時、いかに材料が高価だったかが伺えます。




引出の底板部分は割れてしまっていたので、埋木をして補強しました。


底板の補修


底板の割れを埋木して補修
底板の割れを埋木して補修

画像の縦一直線の白い部分が新たに埋木した部分です。


昔はボンドのような接着剤などなかったので、続飯(そくい、そっくい)と呼ばれる飯粒を練ったものを接着に使っていました。

そのため、古い桐タンスの接着面はよく虫に食われており、接着面の埋木修理はよくある事例です。



桐タンス接着面の虫食い
接着面の虫食い

虫たちは何故、ご飯が使われている箇所を探し当てられるのか不思議です。

虫の優れた嗅覚系にも驚くばかりです。


色々と発見があり話がそれてしまいましたが、長い時を経てきた大切な桐タンス、これからも長く使って頂ければと思います。


Y様、この度はご依頼ありがとうございました。


 

参考価格

タンス引出調整  ¥8,800~/1杯 (税込、送料別)


※補修や部材の作り替えが必要な場合には別途料金がかかります。


ご依頼方法についてはこちらをご覧ください。

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